*t**

散る桜 残る桜も 散る桜

長いお休み。のんびり世界を眺めるブログ。

いたずら

f:id:yunparrr92:20170323143215j:image

 

いたずら、というと可愛らしくて少し生意気で魅力的な雰囲気がある。

けれど、ほんとうのいたずらって、けっこう残酷かもしれない。

子どもはかえるに爆竹をしかけるし、花瓶を壊すし、喧嘩の時にはキックにパンチを繰り出して肉体でぶつかる。

大工道具を渡したって、ベピートみたいに、鶏の首をはねてしまうかも知れない。

 

言葉の世界にこれから入る子どもには、たぶん世界中がおもちゃ箱になっていて、おち葉もたんぽぽもかえるもヘビも、なんでも面白いのだろう。

言葉の世界に入るまえだから、心のままになんでもみて、触って、考える。言葉しか使わない私たちより自由な彼らだからこそいたずらするのかもしれない。いたずらって、私たちが勝手にそう呼んでいるだけで本当はもっと自然なことなのかも知れない。

 

私たちよりあとにうまれた、今、子どもをやっている子どもたちの心を、言葉の世界に沈み込んだ私たちが本当に分かる日はきっと来ない。

 

けれど、子どもたちは精一杯いたずらしてら叫んでいる。ユーモアをたずさえた心で、彼らの尊い声に耳を傾けたい。

そっと大きく、許される場所を、彼らの生きる世界の片隅に置いておいてあげたいのだ。